Abyss

人は何かを理解するときにまず、自分が体験して知っているものに置き換えるそうです。　

例えば、おとぎ話に出てくる赤いりんごは、すでに知ってる赤りんごに頭の中で置き換えられる。

未体験だったり、そもそも体験できない場合も、過去の体験と知識の範囲で置き換えて理解しているものです。

だから、たくさん体験するのが良しとされ、想像力は助けとして欠かせないのかもしれません。

昨日、BTSジンくんのソロ曲「Abyss」が聴きたくなって、改めて聴いてみました。

Abyss とは、深淵、深い底 という意味で、彼の苦しい感情を率直に表現した楽曲です。

発表当時の彼のメッセージも再読しました、原文は理解できないので訳してあるものをです。

ジンが Abyss で歌った苦しさと深淵のことは、彼にしかわからなくて

彼の見た深い底を私も知りたいのだけど、実際に行ける場所ではない。

だからやっぱり、私の中にある闇のようなものに置き換えて Abyss という曲を受け取ることになる、

曲を聴きながら、きっとこういうものかな、と。

他者が語る、闇や孤独や絶望を聞くときに、どうしたって自分がすでに知っているそれらに置き換えてしまうのなら、

自分の闇や孤独が深いことも悪くないかもしれない。

それだけ包容できる範囲が広く深いはずだから、と改めて思いました。

発表当時の彼のメッセージの再読はしたのですが

本当は、さらに読みたいメッセージの続きがあって、

「曲を形にした今は、海からあがって海岸をを散歩している心境です」と、こんなような表現もあったと記憶します。

今回ネット上を探しても見つからなかったので、これは記憶頼り。

さらに話が散らかりますが、

MBTI によるタイプ分けでは、私もジンと同じく INTPタイプの人間です。シュガも一緒。

同じタイプ同士ということで、多分こう考えてるかな‥とわかるような気がして、彼らの言動や表現に、深いところの安堵感があったりするんです。

あぁ 結局は、同じタイプなのが嬉しいと言いたいだけです。

Abyss という曲と、添えられたメッセージと、

再読できなかったけど私の記憶に残っている「今は海からあがって海岸を歩く」のところまですべて

以前よりは、よりわかることができたのではないかと、僭越ながら思っています。

ちょうど私も、あの時のジンと同じく、深い海からあがって海岸を歩けているのかもしれないです。やっとです。