あなたもわたしも
この世で生きるって大変です。
まず、最低限でも[食べて寝る]は必ずやらなければいけない。それに付随してやることはてんこ盛り。
思い通りにならないことだって発生するのは当たり前、人からも自然からも影響を受けてる。
それに、幼い頃から有形無形で「こうであれ」とか「ねばならない」とか思い込まされている。
なんだか知らないけど、至らぬ自分を責める構造も出来上がっている。そのしんどさがベースになっていたり。
いろんな人や事柄が干渉しあってる日常で、自分は悪くなくても、とんでもなく辛い目に遭うことはあります。
人生の失敗みたいなことも否応なく起きる。しばらく立ち上がれないこともあります。
誰だって辛くて仕方ない体験をする。人生ってそんなふうに出来ているみたいです。
内容はさまざまだけど、もれなくみんな、いろんな形で傷付いている。
そしておそらく、
でも今はもう平気、泣くほど辛い経験があったって今は何の問題もなく生活できている。
過ぎたことだから、昔のことは思い出せない、時間が解決してくれた、と思っているものです。
傷は無いとか、治った、忘れた、と思っている。
確かに時間が経てば忘れたようにはなっていきます、その上にいろいろ覆いかぶさって見えなくもなっていく。
でも傷は自動で治らない。
また、たくさんの嬉しい体験だってしますが、嬉しい体験や成功が傷を治すかといえば、そうではないと思います。
手当てをしてもらえないその傷は、ずっと傷口を開いたまま、いろんなものに覆い隠されて心の中にあります。
大人になったからもう大丈夫?それも違う。
生きている年数は勝手に増えていき、誰でも大人にはなります。実際は傷ついた自分のまま年齢が増えていっているのです。
大人になることで傷が消えるのではありません。
「傷を持っているけど、自分ではわからない」
きっと人間ほとんど全員がそんな状態です。
その傷は行動や感情の動機(スイッチ)になっています、
[ みんな傷がある ]これをぜひとも知っておいて欲しいと思っています。